管理人の独り言 le monologue

オンライン写真展

東京は年明けからまもなくして、緊急事態宣言が出され、少し収まってはきたものの、まだまだ気を緩めてはいけないという状態です。

そんな年始に、15日から展示予定だった小岩井ハナさんから連絡があり、「遠方から来られる方も多いので中止したい、ただし、1日だけ展示して、あとはオンライン展示としたい」という申し出がありました。本来1日だけの展示は受けていないのですが、そもそも5日間で借りてくれたものだし、コロナ禍という事情もあります。そのつもりで準備してきているだろうし、それを無にさせてしまうのもとても残念な気がして、1日だけの展示をお引き受けすることにしました。

そのときの展示の様子はこんな感じでした。
小岩井ハナ写真展 小岩井ハナ写真展

そして、今日(1月25日)から1月31日まで、小岩井さんの「note」でオンライン写真展が配信されました。展示の様子をそのまま、動画や写真で配信するのも悪くはないと思います。とはいうものの、実際の展示というのは、展示ごとに違う雰囲気があり、それぞれの空気が流れます。それを感じるのはオンラインでは難しいと、私は思っています。

しかしながら、このオンライン写真展は、小岩井さん自身が、「このonline写真展は、本来開催するはずだった写真展の「代わり」ではありません。online写真展用にまた構成をし直した展示になっております」と語っているように、単にギャラリーでの展示を配信したものではありません。もちろん使用した写真は同じものですが、文章で思いを語りながらの写真ならではの構成となっています。それをギャラリーの展示とうまく組み合わせての配信です。
実際の展示で受けた印象と、オンライン展示での印象が違っていて、同じ素材なのに2つ展示をみたような気になりました。

これからの展示はオンラインを組み合わせて、というのも増えていくことでしょう。それには、作家さんの負担も増えていきますが、「note」や「youtube」、通販サイトの「base」など、誰でも気軽につかえるコンテンツを組み合わせてのこのオンライン写真展は、その参考となるものになりそうです。

小岩井さんの熱と努力に、襟を正されたような気になっています。 私ももっと頑張らなくっちゃ。

小岩井ハナオンライン写真展はこちらからみることができます。
小岩井ハナonline写真展「どうしてこんなに寂しいんだろう」